- 著者
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広野 真一
安藤 陽子
大代 武志
鳥居 和之
- 出版者
- 一般社団法人 セメント協会
- 雑誌
- セメント・コンクリート論文集 (ISSN:09163182)
- 巻号頁・発行日
- vol.67, no.1, pp.441-448, 2014-02-25 (Released:2015-02-25)
- 参考文献数
- 11
- 被引用文献数
-
2
北陸地方では深刻なアルカリシリカ反応(ASR)が発生し、現在でも収束していない。地域の事情を考慮したASR抑制対策としては、フライアッシュセメントの使用が最も有効である。分級フライアッシュと高炉スラグ微粉末によるASR抑制効果を、富山県の代表的な反応性骨材に対し、JIS A 1146とデンマーク法により検証した。その結果、分級フライアッシュ15%置換は高炉スラグ42%置換よりも優れた効果を発揮したが、JIS A 1146で特に優位であった理由として、SEM-EDSで確認された微細な粒子周囲の反応相増大と0.9程度の低Ca/Si比のC-S-Hの生成によるアルカリ吸着がもたらす細孔溶液のOH-減少の効果が最も大きいと推察された。