著者
栗林 正俊 大塚 孝一
出版者
長野県環境保全研究所
雑誌
長野県環境保全研究所研究報告 (ISSN:1880179X)
巻号頁・発行日
no.15, pp.55-60, 2019

長野県環境保全研究所(飯綱庁舎)において,2012~2018年に聞かれたセミの鳴き声をカレンダーに記録し,各種セミの鳴き声の聞き始めと聞き終わりについてまとめた。この結果,(1)エゾハルゼミ,アブラゼミ,エゾゼミおよびコエゾゼミ,ヒグラシは,聞き始めの日が早期化している可能性があること,(2)エゾハルゼミとアブラゼミは聞き終わりの日が早期化している可能性があること,(3)エゾゼミおよびコエゾゼミは聞き終わりの日が晩期化している可能性があること,が示された。また,2012年以前に飯綱庁舎で聞かれていなかったセミとして,ハルゼミが2014年,ツクツクボウシが2015年に初めて鳴き声が確認され,これらのセミは2018年にも鳴き声が確認された。
著者
大塚 孝一
出版者
長野県自然保護研究所
雑誌
長野県自然保護研究所紀要 = Bulletin of Nagano Nature Conservation Research Institute (ISSN:13440780)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1-8, 2002-03 (Released:2011-03-05)

日本産ザゼンソウ属の3種、ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ、ナベクラザゼンソウについて、主な植物標本庫の標本に基づいて分布図を表した。ナベクラザゼンソウは長野県産の標本に基づいて記載された新種であるが、今回の調査で、この種は東北地方から北陸地方にかけての日本海側の地域に分布することが明らかになった。