著者
稲葉 善太郎 大塚 寿夫
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.263-267, 2002-12-10
被引用文献数
7

冬期の夜温がキンギョソウの開花特性に及ぼす影響を明らかにするために, 摘心栽培および無摘心栽培で検討した.摘心栽培においては, 夜温が高いほど'初春'と'ライトピンクバタフライII'は第1節以下分枝, 'ヴェルン'では第2節分枝の開花が早まった.採花本数は'初春'と'ヴェルン'は夜温16℃で最も多くなり, 'ライトピンクバタフライII'の採花本数には夜温の影響はみられなかった.無摘心栽培の'ライトピンクバタフライII'では, 夜温が高いほど開花が促進された.供試品種に好適な冬期夜温は, '初春'では6∿11℃, 'ライトピンクバタフライII'では11℃, 'ヴェルン'では16℃と考えられた.