著者
荒木 不次男 大屋 夏生
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では,放射線治療患者のQOLの向上を目指して,画像誘導放射線治療(IGRT)による位置決めX線CBCTの被ばく線量評価及び線量と画質の最適化を図るために,以下の事項を明らかにした. (1) kV-CBCTの簡便な吸収線量計測法を開発し,線量と画質の最適化を行った.(2) kV-CBCTの患者体内の線量分布をMonte Carlo simulation及び放射線治療計画装置から算出し,治療線量とCBCT線量の加算から直腸や水晶体等のリスク臓器の被ばく線量を線量体積ヒストグラム(DVH)から定量的に評価した.(3) kV-CBCT,MV-CBCT,MV-FBCTの被ばく線量を算出した.