著者
大島 丈史 内平 直志
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会誌 (ISSN:24320374)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.121-141, 2018 (Released:2018-10-09)
参考文献数
17
被引用文献数
3

プロジェクトマネジャーに必要とされる知識には、形式知化が容易なものと難しいものがある。定量的管理プロセスに関する知識は比較的形式知化が容易であるが、リスクの特定や問題への対策検討などは経験や暗黙知の占める部分が多く、知識継承が難しい。近年のAI(人工知能)技術の進展に伴い、異常の予測等の暗黙知の領域についても、AI技術の活用によって補完する取組みが行われ始めている。本稿では、ソフトウェア開発におけるプロジェクトマネジメントの知識を、形式知化やシステム化の可否、AIによる代替または補完の可能性の有無によって分類するためのモデルを提案する。この知識分類モデルは、AI活用や知識継承の検討の枠組みとしての活用をねらいとしたものである。また、提案した知識分類モデルを元に、プロジェクトマネジメントへのAI活用の具体的な方策を検討する。
著者
大島 丈史 内平 直志
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会研究発表大会予稿集 2018 春季 (ISSN:24320382)
巻号頁・発行日
pp.114-131, 2018 (Released:2018-04-16)
参考文献数
14

プロジェクトマネジャーに必要とされる知識には、形式知化が容易なものと難しいものがある。定量的管理プロセス等は比較的形式知化が容易であるが、リスクの特定や問題への対策検討などは経験や暗黙知の占める部分が多く、組織での知識継承が難しい。近年のAI(人工知能)技術の進展に伴い、異常の予測等の暗黙知の領域についても、AIの活用によって補完する取組みも行われ始めている。本稿では、ソフトウェア開発プロジェクトを中心として、プロジェクトマネジメントの知識を、形式知化やシステム化の可否やAIによる代替または補完の可否によって分類し、AI活用や知識継承の枠組みとして活用する方法を提案し、活用事例によって知識分類モデルの利用効果を評価する。