- 著者
-
大島 卓馬
村山 敏夫
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.67, pp.163_3-163_3, 2016
<p> 九州地震によって改めて静脈血栓塞栓症予防の必要性が問われている。運動やマッサージは効果的な予防法だが、これらは血流鬱滞を抑制し血液凝固を防ぐことを目的としている。血流を促すにはこれらの方法以外に、日常生活の中でも取り入れる手立てがある。そのひとつが入浴であり、適切な入浴法は血流鬱滞を予防する最適な手段である。また、近年では血流増加を謳う多種多様な入浴剤が開発され、今では入浴シーンに欠かせない程に存在感を示している。一方で、心身が不調をきたすと入眠潜時に影響を及ぼすとの報告もあり、ここでも適切な入浴が質の高い眠りの確保と入眠を促すことが知られていることから、入浴の重要性が再認識できる。そこで本研究は、抹消血管血流量に着目した様々なパターンの入浴法における生体反応を観察する。入浴法は自宅でのシャワー浴、全身浴、重炭酸を用いた全身浴として、抹消血管血流量、血圧、体温などの生体情報を収集する。さらに浴後からの入眠を、脳波計を用いて観察し、抽出されたデータを用いて最適なコンディショニング方法を提案する。</p>