著者
池川 充洋 大島 暁 須藤 久美子 倉智 恵美子
出版者
看護理工学会
雑誌
看護理工学会誌 (ISSN:21884323)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.80-85, 2018-01-25 (Released:2018-01-31)
参考文献数
15
被引用文献数
2

製造における生産方式であるセル生産方式にヒントを得て,看護提供方式に展開し業務改善を具体化した事例を取り上げる.セル生産方式はベルトコンベアで多数の工員が細分化した単純作業を行うライン生産方式と異なり,1人,もしくは小集団にて製品組み立てから検査までの工程すべてを受け持つ.セル看護提供方式では日単位に勤務看護師に対し担当病室を割り振り,担当病室における患者に対するすべての業務を受け持つ.加えてスタッフステーションを起点とした情報収集・共有,カンファレンスなどの従来型の業務運用ではなく,病室・病室前の廊下を起点とした業務運用を基本としている.結果,患者の気配を察し,先取りケア実践が実現され,ナースコール呼出回数の減少を,さらに看護師のスタッフステーションに情報収集,物品を取りに戻るなどの業務動線の短縮を狙っている.当調査では位置検知システムの利用により把握可能な看護師従事場所情報を利用しセル方式導入効果を整理した.
著者
植木 行宣 宮田 登 神野 善治 大島 暁雄 樋口 昭 福原 敏男 植木 行宣
出版者
京都学園大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1997

本年度は3年計画の最終年度にあたり、昨年度実施した20道県の山車祭りを中心とする都市祭礼の実態調査の報告をデータベース化した。報告はA4サイズの用紙で2000枚を越える膨大な量に及びこれらを整理し、各研究分担者ならびに一般の研究者が共有化できるようにデータベース化し、これを報告書に収録した。あわせて分担者による共同実地調査を富山県城端町で実施するとともに、各分担者が秋田県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県等で現地調査を実施した。平成11年5月には、共同調査を行った富山県城端町であわせて分担者会議、協力者会議を開き今年度の研究計画の方針、報告書のとりまとめについて検討した。また、前年度の実態調査報告書は副本を2部作成し、研究代表者の宮田と、文化庁、植木の3者に分けて保管し、利用の便をはかることとした。各分担者は、各研究協力者から提出された報告をもとに遂次現地調査実施し、都市祭礼の態様、山車等の実体についてデータの蓄積をすすめ、あわせて協力者に各地の事例についてまとめてもらい、分担者のまとめとあわせて後日印刷公開する予定である。本研究の成果としては、最終的にデータベースをCD-Rの形で作成し、各分担者、協力者等に配布した。また、最終年度にあたり、報告書を作成した。