著者
嶋 陽一 大本 英徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学
巻号頁・発行日
vol.96, no.176, pp.165-170, 1996-07-25

インターネットやイントラネットの普及により,WWWを用いて大量の文書データベースをハイバーメディア構造によって提供する事例が増えてきている.しかし,大規模になると一貫性を保ちつつこれを人手によって管理することは非常に困維となる.本論文では,オブジェクト指向データベースにおける経路存在従属性(PED: Path Existence Dependency)をリンクの一貫性に応用して,ある制約を与えてそれを満たすかどうかの検査を行ない,文書データベースにおけるリンクの参照一貫性を保つことに関して議論し.リンクの一貫性管理を考感したハイパーメデイアデータベースモデルについて述べる.
著者
大本 英徹 岸 三樹夫 中城 一 田中 大資 三谷 宗玄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.61, pp.381-386, 1999-07-21
参考文献数
9
被引用文献数
2

阪神・淡路大震災では,都市直下型地震の恐怖と同時に,災害時に対応した情報交換提供システムの欠如が露呈され,各種の救援活動に必要な情報の不足や錯綜が起こる事態となった.本論文では,ともすれば忘れられがちな震災時の経験に立ち戻り,災害情報システムとして何が必要であったのか,また足りなかったのかという問題点を論じる.また,我々は避難所における被災市民の日常生活を支援することを目標とする災害情報システムOnigiriを開発してきており,その設計において考慮した背景と設計目標,現在の実装に関する概略,及びシステムの今後の問題点などについて述べる.Hanshin-Awaji Great Earthquake mede us be aware of lack of fully equipped information systems against large scale urban disasters in our society, the information for the rescue activity was very shortage and confused. In this paper, we discuss what were incomplete and need in the information system for disasters. Based on these discussion, We have been developing Onigiri, an information sharing system for disasters to support daily life of sufferers. The outline of background, aim and current implementation of our Onigiriare also described.