著者
大森 康伸 水野 英一 廣澤 春任
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播
巻号頁・発行日
vol.94, no.10, pp.17-24, 1994-04-21
被引用文献数
1

海王星の中性大気モデルを推定し、レイ・トレイシングを用いて、NASAの惑星探査機ボイジャー2号から送信されたマイクロ波の大気中での伝搬のシミュレーションを行なった。推定にはボイジャー2号の電波科学観測実験のデータを用いるが、分子数密度分布が特定の緯度でしか得られていないので、これを等ポテンシャル面を参考することにより外挿を行ない、任意の緯度の分子数密度分布を得ている。このシミュレーションは、後のコヒーレント・シグナル・アレイングに用いる位相差の推定のために、2受信局への伝搬経路長の変化を求めるのに用いる。