- 著者
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大野 岩男
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.104, no.5, pp.931-937, 2015-05-10 (Released:2016-05-10)
- 参考文献数
- 10
高尿酸血症はCKD発症のリスクであるとされており,CKD患者に血清尿酸値を低下させるとCKDの進展が抑制される報告もある.高尿酸血症による高血圧・腎機能の悪化はレニン・アンジオテンシン(renin-angiotensin:RA)系の亢進を介していると考えられており,高尿酸血症はメタボリックシンドローム,CKD,CVDの発症とも関連している.その関連機序として,高尿酸血症による内皮細胞障害,炎症,酸化ストレス,RA系亢進などからくる動脈硬化が重要である.