著者
天川 映子 鎌田 国広 斎藤 和夫 鈴木 助治
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.304-308_1, 1999-08-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
6

TLC及びHPLCを用いた食品中のアリテームの分析法を検討した. アリテームは水-アセトニトリル (8:2) 混液で食品から抽出した. 糖分の多い試料の場合は, DEAE-セファデックスカラムを用いたクリーンアップが必要であった. TLCでアリテームが検出された場合は, HPLCにより定量した. TLC条件: TLCプレート, RP-18F254S (5×10cm); 展開溶媒, 0.02mol/Lリン酸二水素カリウム溶液 (pH 4.6)-メタノール (4:6) 混液; 発色液, 0.3%ニンヒドリン溶液. HPLC条件: カラム, Lichrosorb RP-18-5; 移動相, 0.02mol/Lリン酸二水素カリウム溶液 (pH 4.6)-アセトニトリル (8:2) 混液; 検出波長, 210nm; カラム温度, 45℃; 流速1.0mL/min; 注入量, 10μL. 市販食品での回収率は99.0~104.2%, 検出限界は20μg/gであった.
著者
天川 映子^[○!R] 平田 恵子 荻原 勉 大西 和夫
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.586-590, 1984-11-05
被引用文献数
1 5

高速液体クロマトグラフィーによる食品中の油溶性天然色素の迅速かつ高感度な定量法について検討した.試料からの色素の抽出にごま油を使用することと,高タンパク食品には酵素法を用いることで定量的な抽出が可能となった.簡易な後処理の後,クルクミン,ノルピキシン,ビキシン,β-カロチン及びパプリカ抽出色素の5種が高速液体クロマトグラフィーにより分離定量できた.市販食品20種への添加回収率は良好であった.