著者
近藤 靖史 青木 平等 太田 恭兵 永吉 智之 大塚 弘樹
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.19, no.41, pp.203-208, 2013-02-20 (Released:2013-02-20)
参考文献数
26
被引用文献数
1 1

The attic in a house can be utilized for storage space but the thermal condition may not be suitable for such usage. In order to keep temperature in attic within a moderate range, it is well known that improvement of insulation and solar reflectance of roof are very effective but the combined effect of roof insulation and solar reflectance has not been discussed. In this study, such combined effect is examined on the basis of measured data in full scale house models and results of numerical simulations. The simulated results show good correspondence to measured data and numerical simulations under various conditions are conducted. This paper also gives the charts in which appropriate insulation performance and solar reflectance of roof can be selected according to requirement for attic space.
著者
近藤 靖史 太田 恭兵 小倉 久 横田 賢祐 早川 眞
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.215, pp.11-18, 2015-02-05 (Released:2017-09-05)

シックハウス対策として新築住宅に義務付けられた常時換気システムの一つである「排気セントラル換気方式」では、排気経路として扉のアンダーカットが多く採用されている。しかし人体から発生する汚染質や水蒸気などの排出を主な目的とする場合においては、室上部に排出経路を設けることが適切と考えられる。そこで、本研究では就寝時の住宅寝室を対象とし、排気経路を扉のアンダーカットとした場合と扉上部に設けた開口とした場合の換気性状を実験とCFD解析により比較・検討した。その結果、温熱環境には両者に大きな差は見られないが、空気環境は扉上部の開口を排気経路とした場合の方が良好となった。
著者
早川 眞 近藤 靖史 太田 恭兵
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.192, pp.31-34, 2013-03-05 (Released:2017-09-05)
参考文献数
6

シックハウス対策として新築住宅に義務付けられた「住宅の常時換気システム」の一つである「排気セントラル換気方式」では、排気経路として扉アンダーカットが多く採用されている。しかし、人体から発生する汚染質や水蒸気の排出を主目的とする「個室の換気性能確保」の観点では、扉の上部開口を中心とする上部排気経路の配置の方が効果的なはずである。このような観点から冬期の夜間の寝室を想定して、アンダーカットと扉上部開口を比較する形で気流分布、温度分布、CO_2濃度分布をCFD解析で求めてその優劣を確認した。その結果、扉上部開口の設置の方が有効であること、既存の換気計画マニュアル等の改正が望ましいことが分かった。