著者
中野 真志 太町 智
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-9, 2004-02-27

現在,日本の多くの学校で,総合的な学習の時間を利用して,地域社会に参加する活動が行われている。日本においても,子どもは「権利を行使する主体」であるとする「子どもの権利条約」の理念が浸透しつつあることは明らかであろう。しかし,学校における子どもの参加の中には,教師主導の活動であったり,イベント的で表面的な活動に終始してしまったりする実践も少なくない。地域社会を住み良い環境にするためには,子どもが責任を負い,大人と意思決定を共有する参加が必要である。本小論では,ロジャー・ハートやデヴィッド・ドリスケルの理論を手がかりとして,総合的な学習の時間の事例を分析することも含め,子どもの参加の質を高める方策について論じる。