著者
奥山 加蘭
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2020年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.173, 2020 (Released:2020-03-30)

日本では近年,多くの地震が発生しているが地震発生の時期や規模を正確にことは困難である.一方地震は繰り返し起こるとされており,過去の地震の被害状況を復元することは今後の防災を講ずる上で重要な情報となる.昭和19年東南海地震は戦時中に発生した地震であり,詳細な公的記録がほとんど残っていない.そこで本研究では数少ない地震体験者に体験談や資料を収集することで昭和19年東南海地震の被害状況をできるだけ詳細に明らかにし復元することを目的とする.またどうしてそのような被害が出たのかを地形条件と対応させて分析する.
著者
奥山 加蘭
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2020年度日本地理学会秋季学術大会
巻号頁・発行日
pp.96, 2020 (Released:2020-12-01)

過去の災害状況を復元することは,その地域で同じような災害が発生した際に有益な情報とすることができる.そこで本研究では1944年に発生した東南海地震が諏訪地域でどのような被害をもたらしたのか復元し,諏訪地域内での被害差の要因を地形と関連づけて考察していく.調査方法はまず諏訪地域の地形分類を行い,文献資料と,地震体験者へのヒヤリングから被害データを収集する.データは気象庁の震度階級関連解説表に基づいて震度に直し,GISを用いて分析をする.被害状況を分析すると段丘や扇状地では比較的に被害が小さく,埋め立て地,自然堤防,後背湿地等では震度6程度の大きな被害が明らかになった.