著者
奥平 麻里子 鈴木 哲 小野田 和夫
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.56, pp.143-144, 2003-12

岩手県で栽培されているリンゴ品種は、晩生種に偏重した構成となっている。また、早生種収穫以降及び中生種収穫前の9月下旬に収穫できる優良品種が無いことから、この時期に収穫できる品種の開発が望まれていた。さらに、県北部及び高標高地帯ではジョナゴールドやふじの熟期が遅れることから、中・晩生の優良品種開発への期待は大きい。そこで、品質及び栽培特性に優れた中・晩生の岩手オリジナルリンゴ品種の育成を目標とし、交雑育種並びに選抜を行った結果、9月下旬に成熟する黄色品種を獲得したので報告する。