著者
荒川 修 石川 勝規 小原 繁 小野田 和夫 福田 博之
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.259-262, 2002-12-10
被引用文献数
2

ギ酸カルシウム剤によるリンゴの摘花効果について, 結実に及ぼす影響と作用機作について検討した.ギ酸カルシウム剤の0.33-1%液を満開後に散布した場合, 結実率の低下が認められた.ギ酸カルシウム剤は, 柱頭に傷害を与え, また, 花粉管の伸長を阻害することから, これらのことが結実を阻害する原因と考えられた.処理濃度に関しては, 0.5%でも柱頭の傷害と花粉管の伸長阻害が認められたが, 安定的な効果と実際の結実率から, 1%での散布が効果的であると考えられた.
著者
奥平 麻里子 鈴木 哲 小野田 和夫
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.56, pp.143-144, 2003-12

岩手県で栽培されているリンゴ品種は、晩生種に偏重した構成となっている。また、早生種収穫以降及び中生種収穫前の9月下旬に収穫できる優良品種が無いことから、この時期に収穫できる品種の開発が望まれていた。さらに、県北部及び高標高地帯ではジョナゴールドやふじの熟期が遅れることから、中・晩生の優良品種開発への期待は大きい。そこで、品質及び栽培特性に優れた中・晩生の岩手オリジナルリンゴ品種の育成を目標とし、交雑育種並びに選抜を行った結果、9月下旬に成熟する黄色品種を獲得したので報告する。
著者
荒川 修 石川 勝規 小原 繁 小野田 和夫 福田 博之
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.259-262, 2002 (Released:2007-11-30)
参考文献数
8
被引用文献数
1 2

ギ酸カルシウム剤によるリンゴの摘花効果について,結実に及ぼす影響と作用機作について検討した.ギ酸カルシウム剤の0.33-1%液を満開後に散布した場合,結実率の低下が認められた.ギ酸カルシウム剤は,柱頭に傷害を与え,また,花粉管の伸長を阻害することから,これらのことが結実を阻害する原因と考えられた.処理濃度に関しては,0.5%でも柱頭の傷害と花粉管の伸長阻害が認められたが,安定的な効果と実際の結実率から,1%での散布が効果的であると考えられた.