著者
奥田 輔 安田 孝美 水野 政司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.268, pp.1-6, 2011-10-20
参考文献数
12

近年,ソーシャルメディアの普及に伴い,ユーザが情報の発信,受信の双方を手軽に,かつリアルタイムな情報の共有ができるようになった.本研究ではそのようなソーシャルメディアのひとつとして,マイクロブログサービス「Twitter」を取り上げ,その中で特定の商品に対するつぶやき数の推移とその商品の売れ行きとの間にいかなる相関が見て取れるかを検証した.今回,つぶやきの集計期間は2011年1月1日から2011年3月19日までの78日間,集計対象とした商品はiTunes App Storeで有料にて販売されているiPhone・iPod touch・iPad対応のモバイルアプリ, 1235種類である.統計の結果, Twitterのつぶやき数ランキング, iTunes App Storeのランキングの双方が24時間以内に, 1時間あたり10位以上のランク上昇が見られる割合は,全体の49.79%となった.また,つぶやき数ランキングが上昇してからそれに追随してiTunes App Storeのランキングが上昇する割合は37.17%,その時間遅れは平均値で4.9時間後,中央値で6時間後にする傾向が見られた.
著者
奥田輔 安田孝美 水野政司
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.565-566, 2012-03-06

近年,ソーシャルメディアの普及に伴い,その情報伝搬性の高さに注目して,実社会への影響や大域的な傾向を解明する試みが盛んになってきた.本研究では,ソーシャルメディアの題材として,マイクロブログサービス"Twitter"を,実社会のモデル例として,モバイルアプリケーションストア"iTunes App Store"を対象とし,Twitterの特定のアプリケーションに対するつぶやき数の増加がもたらすiTunes App Storeランキングへの影響を統計処理を用いて調査,研究を行った.