著者
田村 欣也 孔 京 任 向実
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.103, pp.31-36, 2003-05-16

本研究は,キーボード入力を用いた日本語入力変換候補の表示形式に着目する.日本語入力や中国語入力は英語入力と異なり,漢字変換という操作が必要である.変換候補一覧の表示形式が変換候補のアプリケーションによって異なっている.また,候補一覧から対象文字を選択する方法も違っている.そこで,本論文では,4種類の表示形式(「縦」「横」「短横」と「表」)と6種類の選択方法(マウス,数字キー,スペースキー,カーソルとマウス,および上記の任意組み合わせ)を用いて漢字入力実験を行った.その結果,変換候補一覧が表示されてから候補を決定するまでの時間が入力プロセスのなかで最もかかること,単字入力においては「表」と「短横」表示が良いということが分かった.