著者
丹黒 章 宇山 攻 保坂 利男 清家 純一 山井 礼道 丹黒 章
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

食道癌術後、急性期(術後1週間)の栄養管理について臨床例について経静脈的栄養と経腸栄養を比較、検討したところ、術後合併症発症ならびにThl/Th2バランスに代表される免疫能には差を認めなかった。術前栄養投与に関する検証が必要であることが示唆された果実や樹皮に多く含まれるtnterpenoid(以後 ; TT)の抗腫瘍効果と抗癌剤との併用効果を食道癌cell line(yes-2)を用いたinvitroならびにin vivoで検討を行った。TTのうちbetulinic acid(BA)、ursolic acid(UA)、oleanolic acid(OA)について調べたところ、単剤のIC50はBAで13, 9μM、UAで33.3μM、OAで121.3μMで、BAが最も低く、OAが最も高かったさらに、抗癌剤(CDDP, 5-FU, CPT-11)との併用効果についても検討したところ、BAと5-FUでは相乗効果、BAとCPT-11、UAと5FUで相加効果を認め、supplementの併用投与は一部の組み合わせで、相乗、相加効果があり、抗癌剤減量の可能性が示唆された