著者
渡部 誠 野中 稔 宮本 孝雄 本田 忠義 宇野 禎芳
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.15-23, 1979-04-15 (Released:2013-04-26)

スリップフォーム工法は,塔状のコンクリート構造物を造る工法であり,西欧では古くから行われている。日本においては,比較的新しいものであり,この工法による構築物も超高煙突,給水塔,サイロなど円形断面で形状が比較的単純なものが多い。本石崎無線塔は,鉄筋コンクリート造の無線塔で,形状が変断面角形のユニークなものとなっている。本報告は,この世界でも稀な形状をもつ角形無線塔の,設計概要,スリップフォームエ法(シミズフレクスリップシステム)による塔体の施工,及びプラットフォームの施工について述べたものである。