著者
崎元 尚土 島田 荘平 大賀 光太郎 熊谷 治夫 山田 理 海保 守 安田 肇
出版者
The Mining and Materials Processing Institute of Japan
雑誌
Journal of MMIJ : journal of the Mining and Materials Processing Institute of Japan (ISSN:18816118)
巻号頁・発行日
vol.126, no.10, pp.608-613, 2010-09-25
被引用文献数
1

CO<SUB>2</SUB> sorption on coal was estimated by two experiments, one is heat of sorption measurement and the other is <SUP>1</SUP>H-NMR measurement. In the heat of sorption measurement, differential heat of sorption (<I>q<SUB>d</SUB></I>) was compared with the calculated one. Measured <I>q<SUB>d</SUB></I> was same value with calculated one at low pressure. It decreased gradually with pressure and became lower than the calculated one. Since it couldn't be explained by the theory based on physisorption, it is estimated that the coal-CO<SUB>2</SUB> system could not be explained by only simple physisorption.<BR>In <SUP>1</SUP>H-NMR measurement, spin-spin relaxation time (<I>T</I><SUB>2</SUB>) and composition fractions of L<SUB>1</SUB>, L<SUB>2</SUB> and G were measured. Composition fractions and <I>T</I><SUB>2</SUB> of L<SUB>1</SUB> increased with CO<SUB>2</SUB> gas pressure. Furthermore, the correlation was observed between volume increments and dissolution amount at over 10 atm. It indicates that part of CO<SUB>2</SUB> sorption capacity was used to coal relaxation.
著者
大場 真 戸川 卓哉 藤井 実 安田 肇 中村 省吾 村上 高広
出版者
国立研究開発法人国立環境研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本課題にて設定した以下サブテーマ(1)-(5)について、以下のような研究を実施した。(1)福島県三島町との連携研究を推進し、三島町内の住宅における地域ICTシステムの導入数を10件追加して17件とし、家庭における時間別のエネルギー消費量や太陽光パネルによる発電量等に関する基礎的データを取得した。(2)統合木質バイオマス利用モデルBaIMにおける、木質バイオマスコストにかかるパラメーターの検討を行った。(5)と関連して素材収集範囲や林業機械に対する習熟度などの新しい変数に関する検討を行った。(3)研究分担者らがこれまで開発してきたバイオマスガス化実験施設を拡張し、ガス化に供する原料の水分調整を実施した場合や未利用材の利用がガス化反応挙動に与える影響を明らかにする研究を継続した。(4)これまで開発した地域特性に応じた分散型エネルギーシステム設計プロセスのモデルのフレームワークによって、中山間地域での評価が可能な木質バイオマス資源に関連するシステムの拡張に引き続き着手した。地域ICTシステムで得られたデータも活用し、町内18集落におけるエネルギーの利用状況や望ましい地域エネルギーシステムに関する分析をとりまとめた「集落カルテ」のプロトタイプを検討した。(5)地域の木質バイオマス資源の利用促進が地域の産業連関構造に与える影響を定量的に計測するため、関連する統計資料を収集した。また、町が実施した山形県内を対象とした視察に同行し、木の駅や森林組合等の先進的な事例の現地調査を行った。森林組合には事後調査も実施し、三島町の森林を利活用した地域循環システムの構築に向けた基礎情報を収集した。三島町の産業連関表の精度を高めるとともに、奥会津地域における広域的な木質バイオマス資源の利用促進が地域循環・経済圏へ与える波及効果の検討を行った。