著者
唐木 智明 張 帆 安達 正利
出版者
富山県立大学
雑誌
富山県立大学紀要 (ISSN:09167633)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.87-90, 2004-03-31

自発分極を有する酸化物強誘電体材料、(Ba,Sr)TiO_3と(Pb,Sr)TiO_3を化学共沈殿法で作成し、ナノサイズの結晶が得られた。硝酸塩とモノマーチタン(IV)テトラブトキシドとシュウ酸をスタート原料とした。中間化合物に対する分析により、全体の化学反応過程が明らかにされ、単一ペロブスカイト構造の結晶が合成できた。得られた(Ba,Sr)TiO_3と(Pb,Sr)TiO_3の直径はそれぞれ70nmと100nmであった。この結果により異なるナノスケールの結晶作成への道が開かれた。