著者
能登 勇二
出版者
富山県立大学
雑誌
富山県立大学紀要 (ISSN:09167633)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.pp51-55, 2011-03
著者
唐木 智明 張 帆 安達 正利
出版者
富山県立大学
雑誌
富山県立大学紀要 (ISSN:09167633)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.87-90, 2004-03-31

自発分極を有する酸化物強誘電体材料、(Ba,Sr)TiO_3と(Pb,Sr)TiO_3を化学共沈殿法で作成し、ナノサイズの結晶が得られた。硝酸塩とモノマーチタン(IV)テトラブトキシドとシュウ酸をスタート原料とした。中間化合物に対する分析により、全体の化学反応過程が明らかにされ、単一ペロブスカイト構造の結晶が合成できた。得られた(Ba,Sr)TiO_3と(Pb,Sr)TiO_3の直径はそれぞれ70nmと100nmであった。この結果により異なるナノスケールの結晶作成への道が開かれた。
著者
小林 香 片山 勁
出版者
富山県立大学
雑誌
富山県立大学紀要 (ISSN:09167633)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.42-49, 2008-03

限られた資源を,任意のタイミングでやってくる複数の利用者が利用するシステム-銀行のATMやスーパーマーケットのレジなどが誰にでも分かりやすい例である-を考える.利用者がやってきたときに直ちに利用できる(空いている)資源の数がゼロであれば,当然のことであるが利用できない利用者が出てくる.待ち行列(バッファ)があり,資源に空きが出るまで利用者が待つことが可能であれば,このシステム全体を,資源が利用できるまでの平均待ち時間で定量的に評価することができる.バッファが空になると,休暇(バケーション)で総称される副次的作業に資源を使う場合,利用者の平均到着間隔が資源1つの平均利用時間に近づくに従って,システム内に滞留する利用者数が増え,副次的作業が後回しにされる.必要なタイミングで副次作業を行うことができるように,今回は,本来の待ち行列の前にもう一つ待ち行列を準備し,2つの待ち行列の間にゲートを設ける.このようなゲートを導入したM/G/1+vacationシステムについての諸量を,Level-Crossing法を用いて解析をする.
著者
大曽根 隆志 岩田 栄之
出版者
富山県立大学
雑誌
富山県立大学紀要 (ISSN:09167633)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.60-68, 1991-03-30

By using Synthesized Crystal Growth Technology which can simultaneously grow several kinds of semiconductor crystals on a single substrate, it is proposed that high-performance Synthesized-CMOS Devices with high electron & hole mobilities can realize both of ultra high speed operation and ultra low power dissipation. Assuming the supply voltage of 3.0V and operation temperature at 77K, it is estimated that CMOS devices fabricated by the combination of (p-GaAs/n-Ge) crystals may show the most high performance characteristics among many combinations of element and III-V compound semiconductors. From the circuit simulations of CMOS inverter chain, delay time (τ) and product of delay time and power dissipation (τP) may be improved by a factor of 15 and 14,respectively, in comparison with the conventional Si-type CMOS devices. Moreover, it is expected that the integration density of the Synthesized-CMOS Devices may become higher by about 10 times.
著者
能登 勇二
出版者
富山県立大学
雑誌
富山県立大学紀要 (ISSN:09167633)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.pp34-37, 2012-03
著者
渡辺 幸一
出版者
富山県立大学
雑誌
富山県立大学紀要 (ISSN:09167633)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.152-156, 2004-03-31

北陸地方の山岳大気環境の評価を行うため、2003年の秋期(9〜11月)に立山において、オゾン(O_3)濃度の測定や霧水の採取・分析を行った。立山中腹の美女平(標高、1000m)で測定したO_3濃度の平均値は34ppbvであった。10月上旬までは、日中(午後)に濃度が高くなる明瞭な日変化が観測されたが、11月には、夜間に濃度の極大がみられた。日中の濃度増加は光化学反応によるものと考えられ、夜間の濃度増加は、山風による上空大気の沈降によるものと考えられる。夜間の濃度増加は10月においても観測され、10月上旬には、O_3濃度のダブルピークがみられた。霧水のpHは、3.3〜5.3であった。霧水のpHは、中腹の美女平より、山頂に近い室堂平(標高、2450m)のほうが低く、強い酸性霧(pH<4)も観測された。後方流跡線解析の結果から、強い酸性霧が観測された期間の室堂平の空気塊は、大陸の工業地帯を起源としていると考えられた。大陸起源の汚染物質による霧水の酸性化が、北陸地方の山岳域で起こっている可能性が示唆される。
著者
米田 英伸 原田 裕之 浅野 泰久
出版者
富山県立大学
雑誌
富山県立大学紀要 (ISSN:09167633)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.96-102, 2000-03-31

富山県内の土壌,下水処理場の活性汚泥,及び生物工学研究センター保存菌株(TPU)よりアゾ化合物である4,6-ビスフェニルアゾレゾルシノール(4,6-Bis)の分解微生物の探索を行った。その結果,好気条件である振とう培養,及びTPUからのスクリーニングにおいては4,6-Bisに由来する褐色を脱色する活性を示す株は一株も得られなかったが,静置培養では脱色活性を有する微生物8株を得た。この内,5株(No.1&acd;No.5)は活性の発現に液体培地への流動パラフィンの重層や絶対嫌気条件のガスパック中での平板培養を必要としたのに対し,残りの3株(No.201&acd;No.203)は活性発現にこのような厳密な嫌気性での培養を必要としなかった。また,No.201&acd;No.203の3株は培地中の4,6-Bis (0.002%)を10日間の静置培養により完全に脱色した。4,6-Bisが分解された培養液をHPLCにより分析した結果,アゾ基の還元的開裂により生成すると予想される4,6-ジアミノレゾルシノール(DAR)は検出されなかった。