著者
宍戸 周夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.162-163, 1999-02-15

コンピュータ会社というとどうしてもハードウェア・メーカの姿を思い浮かべる. しかし, 最近はどうもその実体が変わってきている. 売上げ構成比で見ればハード部門から得ている部分は次第に減少し, ソフトやサービスの収入が増えているからだ. 企業の中身を見れば, ハードのメーカというよりは, ソフトやサービスのベンダという色彩が強まっている. コンピュータ会社のサービス・ベンダへの変質は, 何を意味するのだろうか.
著者
宍戸 周夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.39, no.8, pp.810-811, 1998-08-15

インテルが開発中の64ビット・マイクロプロセッサ(MPU)「Merced」(マーセッド)によって, 一時WindowsNTの陰に隠れ勢いを失いかけていたUNIXが息を吹き返した.WindowsNTが64ビット・アーキテクチャに対応するまでしばらく時間がかかるからだ.しかし, 再度脚光を浴びたのはいいが, UNIXお決まりの陣営争いがすでに始まっている.そうこうしているうちに, WindowsNTに追いつかれてしまうということになりかねない.その裏には, オープンシステム手法は決してスタンダードを生み出さないという致命的な欠陥がある.
著者
宍戸 周夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.418-419, 2001-04-15

米国経済の急激な減速が,コンピュータ・ベンダの戦略に大きな影響を与えている.これまでのビジネスモデルの延長戦にはない,新たな取組みが求められるようになってきた.そこで,コンピュータ・ベンダの間で浮上してきたのはストレージだ.その背景には,近い将来にはITベンダの売上げに占めるサーバとストレージの割合が逆転するという予想がある.
著者
宍戸 周夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.728-729, 2000-06-15

IBMが世界同時に,Linuxへの対応を表明した.日本では5月17日,その主旨を記者会見で発表.同会見の冒頭,大歳卓麻日本IBM社長は「この会見は業界に大きな影響を与える発表だ」としてその重要性を強調した.だが,IBMのLinuxへの対応のその裏にあったのはマイクロソフトへの決別宣言とみることができる.
著者
宍戸 周夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.418-419, 2001-04-15

米国経済の急激な減速が,コンピュータ・ベンダの戦略に大きな影響を与えている.これまでのビジネスモデルの延長戦にはない,新たな取組みが求められるようになってきた.そこで,コンピュータ・ベンダの間で浮上してきたのはストレージだ.その背景には,近い将来にはITベンダの売上げに占めるサーバとストレージの割合が逆転するという予想がある.
著者
宍戸 周夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.42, no.9, pp.934-935, 2001-09-15
被引用文献数
1

ACMが主催する世界の大学対抗プログラミング・コンテストで,日本の大学はなかなか上位にランクされない.中国,韓国,インドなどアジア諸国にも後塵を拝している.しかしその一方で,日本人はこうした国々の一歩先を行くコンピュータ先進国を自認している.
著者
宍戸 周夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.632-633, 1999-06-15

米コンパックコンピュータは, 2年に1度開催するプライベートショー「INNOVATE FORUM (4月13日〜14日, 米ヒューストン)」で新戦略「NonStop eBusiness」を発表した. e-businessはIBMの専売特許と思われていただけに, コンパックの突然の競合宣言は大きな話題を集めた. しかしその直後に戦略を発表したエッカード・ファイファー社長兼CEO(最高経営責任者)自らが辞任, 米企業経営者の業績に対する責任の厳しさを改めて思い知らされた.
著者
宍戸 周夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.558-559, 1998-06

オラクルを筆頭にサン・マイクロシステムズ, IBMなど反マイクロソフト, 反ビル・ゲイツ陣営が「打倒Windows」の旗印にしているのがネットワーク・コンピュータ(NC), Windowsのように1台1台のパソコンに重装備のOSを搭載するのではなく, ネットワークを経由して遠隔地からアプリケーションを供給, 低価格, 軽量のコンピューティング環境を実現しようというコンセプトだ.サン・マイクロシステムズは「Java Station」, IBMは「Network Station」などの呼び名で製品化を急いでいる.しかしここにきて, その目指す方向が多少変わってきた.「マイクロソフト独占」に正面から戦いを挑むという勢いが後退, NC陣営の中からはWindowsと共存, またはWindowsがカバーできないニッチ・マーケットを目指すという声も出てきている.Windowsにはかなわないと見たのか, NCの行方は混沌としてきた.
著者
宍戸 周夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.38-39, 1999-01-15

ソニーの「VAIO」がヒットを続けている.オーディオ/ビデオ機能など様々の特徴があるが, その最大のものは"軽量化"につきる.高機能化競争を続けていたパソコンに薄型・軽量という1つの道筋を示し, NEC, 東芝など先行大手メーカも同様の製品を後追い出荷した.これに続き, 日本IBMはウォークマン・スタイルの超小型パソコンの試作機を発表するなど, ここにきてパソコンの世界で日本得意の軽薄短小技術が異彩を放っている.