著者
渡邉 直人 中川 武正 宮澤 輝臣
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.29-38, 2009-01-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
22

【目的】我々が考案したドライパウダー吸入薬統一指導箋についての実用性の調査を行った.【方法】市立病院薬局及び関連の調剤薬局4ヵ所に勤務する薬剤師31名を対象に,統一指導箋による吸入指導を行いアンケートにて評価した.【結果】(1)指導内容は,よくまとまっている61%,まあまとまっている39%.(2)指導方法は,大変説明し易い29%,まあ説明し易い68%,変わらない3%.(3)指導時間は,かなり短縮できる13%,まあ短縮できる58%,変わらない29%.(4)患者さんの理解度は,よく理解している17%,まあ理解している71%,変わらない13%.(5)複数の吸入薬を使用する場合は,統一吸入指導箋の方がいい74%,どちらでもいい10%,各種指導箋に応じた方がいい16%で,(6)統一指導箋の推奨理由は,指導が簡便である30%,説明時間を短縮できる13%,患者さんの理解に混乱を減らせる57%であった、(7)逆に各種指導箋に応じた方がよい,と答えた者の理由は,むしろ個々の特徴を活かし種類ごとに説明した方が患者の知識や理解力が高まるとの意見であった.また,それぞれの吸入薬に既に指導箋が個別に入っているため,配布する統一吸入指導箋とかえって混乱する可能性もあるなどであった.(8)今回の統一吸入指導箋で気づいた点に関する意見では,絵や写真があるとさらにいいなどが挙げられた.【考察】統一吸入指導箋は指導が簡便で患者さんの混乱を減らせることより実用性が高いと考える.
著者
安藤 陽夫 清水 信義 宮澤 輝臣
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.20, no.8, pp.668-671, 1998
参考文献数
5
被引用文献数
2

気管支鏡についてのアンケートを行い, 中四国の31施設(88.6%)から解答をいただいたので, その結果を中心に考察を加えて報告する。1. 気管支鏡施行前に行う検査については, (1)感染症対策(2)出血対策(3)気管支鏡の適応決定(4)気管支鏡検査の精度向上の観点から検討し, 施行されるべきであると思われた。2. 前投薬および麻酔方法は, 従来からの方法が多く施行されているが, 患者にとってより楽な検査とするために常に前向きに検討していくべきと思われた。3. 適応と禁忌については, ほぼ共通の認識ができあがっているように思われた。4. 合併症としては, 気胸・キシロカイン中毒に加えて, 大出血・感染症・呼吸不全の経験のある施設も少なくなかった。5. 軟性気管支鏡は数・種類ともに確保されていると思われたが硬性気管支鏡はまだ少数の施設に常備されているのみであった。6. 気管支鏡のインフォームドコンセントは医師により行われていたが, その内容の充実が望まれる。7. 気管支鏡施行後の洗浄方法・洗浄液・保管方法についての関心は薄く, 十分な対応がなされているとは言いがたい。