- 著者
-
宮田 敬士
- 出版者
- 熊本大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2010
生理活性因子アンジオポエチン様タンパク(AGF)の機能解析を行うために、AGF強制発現マウスを用いて検討した。AGFは、血管新生作用とは独立して、褐色脂肪組織、骨格筋組織に作用し、エネルギー代謝亢進を認めた。さらにトレッドミルによる運動負荷や寒冷刺激による体温変化を検討したところ、AGFは、走行時間、距離の延長や体温の抑制を認めた。以上より、AGFはエネルギー代謝亢進、運動耐容能の向上、低体温の抑制と有益な効果をもたらす分子であることが示唆された。