著者
富岡 克寛
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3-4, pp.71-72, 1971-12-31 (Released:2017-08-10)

アオスジアゲハ(Graphium sarpedon nipponum FRUHSTORFER)の越冬蛹は,幼虫期の短日条件が主な要因で生じる休眠蛹であることを,すでに報告した.この時の短日飼育による休眠蛹は,野外において秋に形成されるものとは異なる時期のものがあった.これらの休眠蛹が翌年の春までに羽化する時期を観察して,野外における経過と合わせて考察を行なったので報告する.