著者
原修二 藤村 茂 富田 昭司
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.5(1990-HI-034), pp.1-10, 1991-01-17

Smalltalk?80のアプリケーション作成のパラダイムMVCはプラガブル、依存性などUIMSとしての基本的な性質を持っている。グラフィカルなアブリケーションにおける見た目の情報やアプリケーション本体とのやりとりをするための情報を表すオブジェクトGを、V・Cに対するMと同様の位置付けで、MVCに組み入れる。MとGをユーザの用途に応じて切り替えることにより、ユーザは、ユーザインタフェースの操作・編集についても、MVCの利点である対象物とV・Cとの分離、対話的な環境の恩恵を受けることができる。本稿では、このGを導入したMVC()とそれに基づくUIMS、Talkieについて述べる。
著者
藤村 茂 富田 昭司 飯間 昇 鈴木 明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.1228-1229, 1988-09-12

現在、エキスパート・システム構築用シェルとして、第二世代シェルが多く用いられている。この第二世代シェルは、いくつかの知識表現、及び、手続き記述のための汎用言語とが統合されたハイブリッド型のシェルである。これらのシェルは、グラフィックス表示によるユーザインタフェースを有するのも特徴の一つである。しかし、これらの知識処理、グラフィックス処理と、汎用言語との記述性のギャップは大きい。そのため、習熟したシステム開発者にとっても、知識表現の拡張、あるいは、柔軟なグラフィックス操作を行うことは難しい。そこで本稿では、これらの問題点を解決すべく、auk(autonomic knowledge unit:自律的知識単位)という知識の単位を用いたオブジェクト指向知識表現を提案する。更に、現在、この知識表現を用いた知的システム構築用シェルのプロトタイプを作成中であるので、その概要を示すことにする。