著者
小島 千か
出版者
山梨大学
雑誌
教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:13454161)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-12, 2007

絵本に音楽を付ける活動を「音楽理論及び演習II」の授業で行い、出来た作品を有志の学生が子ども図書室において子ども達の前で発表した。その発表作品の内容から、絵本に音楽を付ける活動は、レベルの違いはあるものの、小学校音楽科の音楽づくりでも行われるイメージを音にする活動と同様の内容であり、今後も続ける必要性を感じた。今回の発表作品は、「テーマとなる一つのメロディーを作り、そのメロディーを絵本の登場物のイメージに合わせて変化させる」、「絵本の登場物や場面をイメージさせるような音楽や音を演奏する」のどちらか又は両方を用いて音楽が付けられていることが明らかになった。そこでこの方法で絵本に音楽を付ける活動をするにあたって、授業における今後の課題を示した。更に、音・形・色・動きの関わりとイメージについての考察も今後の課題となった。
著者
塚越 奈美 秋山 麻実 志村 結美 川島 亜紀子 小島 千か 渡邊 文代 佐藤 和裕
出版者
山梨大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 = Journal of Applied Educational Research (ISSN:18816169)
巻号頁・発行日
no.25, pp.1-9, 2020-03

本研究は,山梨大学附属図書館子ども図書室に利用者はどのような魅力を感じているのかを探るものである。この目的のために,子ども図書室の主な利用者である山梨大学教育学部附属幼稚園児の保護者を対象に,利用状況や利用目的などについてたずねる質問紙調査を実施した。その結果,年中児・年長児の家庭では6割を超える利用があり,利用の主な目的は図書を読んだり借りたりという本に親しむ活動が中心であることが確認された。子ども図書室独自の魅力としては,運営に携わる学生ボランティアとの交流や室内に常備されている折り紙等を使った工作活動が挙げられた。また,子ども同士・大人同士のコミュニケーションスペースとして活用されていることも示され,静かに本に親しむ場でもあり,利用者の交流の場でもあるという2つの機能が共存していることが明らかになった。調査結果を関係教職員と学生ボランティアで共有し,今後の運営の充実につなげていきたい。