著者
籔内 久士 藤井 英二郎 中山 敬一 小川 吾郎 河村 止
出版者
千葉大学園芸学部
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
no.50, pp.149-154, 1996-03

コンテナで生育したユリノキの伸長期間, 樹形を検討するため, 園芸学部構内にコンテナの形状(6種類)・材質(不織布, 塩化ビニル), 用土(関東ローム, 培養土2種類)の組み合わせによる14実験区を設定し, 1992年5月上旬に3年生ユリノキを植え付け, 1992年5月〜1994年10月に主幹と全枝の伸長量の季節変化と枝の着生位置を測定した.各実験区の伸長開始時期に差はないが, 不織布製で容積の小さい実験区では主幹と1次枝の伸長期間は他より短く, また樹高に対する相対的な樹冠幅は容積の大きい実験区に比べ小さかった.塩化ビニル製では容積の大きな実験区においても伸長期間が短く, それはコンテナ内の高温障害によるものと考えられた.