著者
小松 研治 渡辺 雅志
出版者
富山大学
雑誌
Geibun : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.50-58, 2007-12

今回実施した国際共同授業は、スウェーデンのカペラゴーデン美術工芸学校、と富山大学高岡短期大学部専攻科産業造形専攻の学生が同一課題のもとで作品制作を行い、その成果を共有して相互の学生が発想の源泉を幅広いものにすると共に、作品の特色や教育方法について比較研究することを目的とした試みである。同一課題は、日々の生活の中で使う「トレー(お盆)」の制作をテーマとして行い、その作品を交換して固紋において作品発表展覧会を開催する手順で行った。本稿では、カペラゴーデン美術工芸学校の学生作品に見られる幾つかの特徴を抽出し、それらの特徴を作り出す教育方法等の背景について考察する。