著者
長張 愉美 高橋 秀理 小林 峰子 小林 雅人 正田 聡 豊田 利男 白石 史典 平塚 卓 平塚 秀雄
出版者
JAPAN SOCIETY OF NINGEN DOCK
雑誌
健康医学 : 日本人間ドック学会誌 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.294-297, 1998-11-30
参考文献数
2

ドックに大腸検診を導入するに当たり,最も障害になるのは,その前処置となるポリエチレングリコール:ニフレック(以下PEG)の内服である。PEGの負担を減らす方法は,(1) 男性に対しては,抹茶味PEGを主軸に当日大量嵐内服(2) 女性に対しては,年齢,嗜好に合わせて,抹茶味PEGを主軸に複数のフレーバーを使用し,前日の食事制限などを含あ,こまやかな配慮が望まれる。
著者
小林 雅人
出版者
横浜商科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

いせえび類の中で、わが国で最も多く漁獲されるイセエビ(Panulirus japonicus)の海洋における生活史を理解し、個体群維持機構を解明することを目的として、イセエビ親個体群の生息域からのフィロソーマ幼生の漂流経路、輸送先と分散状況を調査するための漂流ハガキを用いた現場実験(3年間継続)を行った。1. 漂流ハガキの放流実験:一昨年度、昨年度に引き続き、長崎県五島列島福江島の南東、崎山沖において、漂流ハガキを連続して6回(1998年7月1日、6、14、20、27、30日、合計6000枚)放流した。放流点と放流方法は一昨年、昨年と同様である。漂流ハガキは、放流翌日〜195日(五島列島北部)までに380枚、ほぼ全てが海岸に漂着して回収された(回収率6.3%、昨年度に比べ0.3ポイント上昇)。漂着地域は、昨年度同様にほとんどが福江島あるいは五島列島内で、五島列島周辺の海水の滞留傾向が継続していることが示唆された。2. 五島列島南東部でふ化した幼生の行方:本研究を開始した96年度以降3年間にわたり、幼生のふ化時期に放流した漂流ハガキがl年以上経過後も五島列島内の海岸に漂着していることから、五島列島南部の滞留傾向の強い流動環境によって、イセエビ幼生は自らがふ化した沿岸へ回帰する可能性がかなり高いものと考えられる。つまり、この3年間は五島列島南部でふ化した幼生が出生地へ回帰するために都合の良い流動環境であったといえる。今後は、92年にみられた流動環境のように、漂流ハガキが太平洋沿岸へ輸送されやすい状況が生じるメカニズムについて検討して行きたい。