著者
小江 和樹
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:03896684)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.75-80, 2011

本稿では、色彩イメージと具体的な造形表現との結びつきを考え、「季節のイメージカラー」についての調査を行い、それぞれの季節からイメージされる色彩、色相及びトーンの分布状況から、色相やトーンへの依存度とその特徴を明らかにした。その結果、それぞれの季節において、色相やトーンの依存度が異なる点、そして「季節のイメージカラー」は、暖寒感だけではなく、その季節からイメージされる具体的な事物や事象なども、選択される色彩の傾向に影響を与えている点が明らかになった。
著者
小江 和樹 Oe Kazuki
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要 人文社会科学編 (ISSN:03896684)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.161-168, 2007

情緒イメージの代表的なものとしてあげられる「楽しい-さびしい」,「うれしい一悲しい」,「陽気な一陰気な」,「さわやかな-うっとうしい上「心地よい一不愉快な」の5つのイメージ対に関して,選択される色彩の傾向を調査し,それぞれのイメージにおいて選択される色彩,色相及びトーンの分布状況から,色相やトーンへの依存度とその特徴を明らかにした。その結果,色彩認知イメージの場合とは異なる傾向を見出すことができた。これは,造形表現において色彩イメージの効果的な活用方法を探る上で,重要な要素であると考えられる。