著者
長谷川 潔 小池 直己
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.159-164, 1985-01-30

これからの英語教育は情報化社会に対応することを考えるべきであろう。相手から与えられる英語による情報を正しく把握し,こちらの情報を相手に伝えることのできる英語力を身につけるための言語教育を目標とすべきなのである。そのための語学訓練として,英語ニュースを効果的に楽しく用いることができる。本報告においては,英語ニュースをテープで流して,生徒に書き取らせた後,正しいニュース文を提示して,生徒各々に自らの誤答を指摘させ,それ等をカテゴリー別に細分し詳述させた。更に彼等が英語ニュースを書き取る際に感じた点を反省文と感想として論述させた。これ等の資料をレポートの形で提出させ,それ等を分析した。
著者
小池 直己
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.51-56, 1987-09-30

これまで放送英語を教材とした研究を「放送英語の教育的効果に関する研究(I)〜(IV)」として本学会誌に発表してきたが,その研究では放送英語を教材としたdictation誤答分析,作文指導,文体指導,listeningの指導を具体的に考察してきた。それらの研究を踏まえて,本報告では英語音声学の視点から,放送英語聴解の難点や,学習者が間違えやすい発音を分析し,放送英語を教材とした効果的な音声指導を考えてみた。研究調査の資料として用いたデータは,大東文化大学外国語学部英語学科3年生74名を対象としたもので,彼等がL.L.の授業で特に頻繁に犯したdictationの誤りを取上げて,英語音声学的視点から分析したものである。