著者
小池 英勝
出版者
札幌学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

コンテナ流通混雑問題は,世界経済に影響を与えるできるだけ早く解決するべき重要な問題である。この混雑問題を解消するための一つの手段として,船積が始まる前に船積時間が最短になるようにコンテナの再配置が行われる。しかし,この再配置の最適な手順を求めるのは難しい。再配置の手順が最適でなかったり,手順の発見に時間がかかれば,混雑解消はできなくなる。本研究の目的は,コンテナの最適な再配置の手順を計算機で高速に発見することで,混雑を解消することである。最適性や完全性(解を全て列挙できること)を両立する独自のアプローチでこの問題の計算方法を開発し,その有効性を実験システムを開発して実証する。
著者
石川 貴彦 赤間 清 小池 英勝 三高 康嗣
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.27, no.suppl, pp.33-36, 2004-03-05 (Released:2017-10-20)
参考文献数
5

プログラミング教育は,情報の科学的理解という観点から,情報教育の中核を成す内容であると考える.しかしながら,従来の学習では,あるアルゴリズムを特定の文法にしたがって記述することが多く,いかにアルゴリズムを作るかを重視した学習は少ない.また,その学習に適したプログラミング言語も少ないと思われる.本研究では,プログラムの記述からアルゴリズムの構築への転換を図り,その能力を育成することを目的に,等価変換型言語ETを導入した学習を計画し,授業実践を行った.その結果,ルールの段階的な構築によるプログラムの作成を通して,アルゴリズム構築のプロセスや考え方を,学習者に意識させることができた.