著者
小沢 和弘 相川 直幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.575, pp.21-28, 2001-01-19
被引用文献数
10

サンプリングレート変換は、サブコーディングやA/D・D/A変換などに広く用いられる重要な技術の一つです。通常、サンプリングコンバーターにはナイキストフィルタやフィルタバンクが用いられる。しかし、それらは非常に多くのメモリを必要とし、サンプリングレートが変わるたびに再設計しなければならない。そこで以前、我々は2次関数を用いた新しい補間カーネルの設計法について提案した。しかしながら、その方法ではより大きな阻止域減衰量を得るために1振幅あたりに使用する2次関数の数を増やそうとすると、多くのメモリが必要となってしまう。そこで本報告では補間処理の高速化ならびにカーネルを構成するために必要なメモリ量が少ない効果的な構造とその設計法を提案する。また、今回提案するカーネルは従来のカーネルと同様に任意のサンプリングレートに対応することが可能であるという利点を持っている。