著者
森実 庸男 滝本 真一 西川 智 松山 紀彦 蝶野 一徳 植村 作治郎 藤田 慶之 山下 浩史 川上 秀昌 小泉 喜嗣 内村 祐之 市川 衞
出版者
The Japanese Society of Fish Pathology
雑誌
魚病研究 (ISSN:0388788X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.207-216, 2001-12-15
被引用文献数
12 25

1996年以来発生している赤変化を伴うアコヤガイの大量へい死の実態を把握するため, 1997-1999年に母貝の生育, へい死率, 外套膜の病理組織学的変化を調査した。本疾病は冬季水温の高い南部の海域で6月に発生し, 8~11月には北部に至り, 宇和海全域に広がった。本病の発生には, 冬期の水温が影響するなど強い温度依存性が示唆された。