著者
小泉 真也 プリマ·オキ·ディッキ アルディアンシャー 伊藤 憲三 堀内 隆彦
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会誌 (ISSN:02859831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.778-785, 2005 (Released:2011-06-24)
参考文献数
21

エッジ抽出は,画像処理における特徴抽出処理の手法として,根本的かつ重要な問題である.一般にエッジ抽出法では,雑音除去,勾配強度計算,エッジの追跡などのアルゴリズムを段階的に適用することによって高精度な処理を実現してきた.しかし,それぞれのアルゴリズムには種々のパラメータが存在し,それらのパラメータ値は一般に入力画像を参照して対話的に決定されているため,適切なパラメータ値の決定は困難である.本研究では輝度画像を対象として,雑音の抑止と勾配強度計算をともに行うことが可能な回帰面を利用した新しいエッジ抽出法を提案する.提案手法では,エッジ抽出結果を制御するパラメータは非エッジの割合を示す一つであり,簡易に設定が可能である.基本図形と自然画像を用いた実験の結果,固定したパラメータ値を用いた提案手法は,適応的にパラメータを設定したCannyオペレータより高精度なエッジ抽出を実現できることを確認した.
著者
小泉 真也 濱田 百代
出版者
稚内北星学園大学
雑誌
稚内北星学園大学紀要 (ISSN:2189244X)
巻号頁・発行日
no.17, pp.33-44, 2017-03-31

プログラミングの土台は情報科学であり、情報科学の土台は数学である。数学の視座に立つ者と情報学の視座に立つ者それぞれが、斯様な関係を理解しながら互いの「スマートさ」の差異を「なんとなく」実感している。筆者らの関心は、プログラミング教育の必修化が迫る中、その対象として数学が適するかにある。プログラミング・ソースが「数学の解説者」たりうるかを議論するにあたっては、それ以前の問題として「プログラミング」と「数学」の差異を具体的に追及することが必要となるであろう。本稿では、プログラミングや数学、そしてそれぞれの教育に関する事例を四散的に取り上げることによって、両者の違いや、数学科におけるプログラミング教育の可能性を考察した。