著者
小澤 孝夫 吉川 昌孝 田辺 浩行 水谷 誠彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.709, pp.63-68, 2000-03-16
参考文献数
12

手話辞典には, 日本語の単語ごとに対応する手話動作(手の動き、指の形等)を説明する文章およびイラスト図(人物線画像)が掲載されている.この研究では、このイラスト付き説明文から, 仮想3次元空間においてバァーチュアル・パペットが行う手話アニメーションを自動的に作成するシステムを試作している.説明文に対しては手の動作と指の形等を求める言語解析, イラスト図に対しては手の領域と指の形等を求める画像解析を行い, これら2つの解析結果を総合して手話動作を構成するというマルチモーダル情報処理により手話アニメーションを構成する.説明文の言語解析あるいはイラスト図の画像解析には、手話動作の説明あるいはイラストであるという特殊性を考慮し、能率よい手法を用いている。
著者
俵石 泰樹 井谷 弘志 小澤 孝夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-08-13

手話をコンピュータにより表示する手話アニメーション・システム構築に関する研究は数多く発表されているが、手話アニメーション・システム構築においては、単語に対応する手の動きの辞書、すなわち手話単語辞書の作成が多大の労力を必要とし、実用的なシステム構築における課題となっている。 手の動きのアニメーションでは、多角形等で表現された人体の肩、肘、手首、指の関節角を変化させて動きを作る方法が一般的であるが、この部分に含まれる関節角の数はかなり多く、動きに応じた関節角の決定をどのように行うかが大きな問題である。一口に手といっても、手のひらと5本の指からなる手の先端部分は関節数が多く、複雑な形をとりえると同時に、関節角に対する制約もある。また、動きも肩、肘、手首までのいわゆる腕の部分とは異なる。したがって、手の先端部分と腕の部分とは分けて取り扱うのが得策であり、多くの研究でこの方策が採用されている。 本研究における手の動きの3D-CG作成もこの方策に沿っている。手話アニメーションヘの応用を視野に入れ、腕の動きと指の形を能率よく作成するためのツールを構築した。