著者
新田 章太 小西 俊司 竹内 郁雄
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.114-121, 2019-08-10

プログラミング教育の普及に伴い,プログラミング学習環境の構築や改善への期待が高まっている。企業などにおけるプログラミング研修や,新しいプログラミング教育法を開拓している学校では,プログラミング言語の多様化や高度化,アップデートへの対応が必要である。このためには,少ないヒューマンリソースで,進化の激しいプログラミング技術領域における学習教材・試験の編集・改善ができるシステムが望まれる。本研究では,学校や企業におけるプログラミング教育に用いることのできるシステムとして track というオンラインプログラミング学習・試験配信システムを提案する。 track は複数のプログラミング言語に対応しやすい実行環境や自動採点機能を搭載した,オンラインのプログラミング教材や問題を誰もが柔軟に作成・編集できるシステムである。本論文は track の研究課題と解決手法を記述し,プログラミング教育の新しい手法として提案する。
著者
森田 大夢 平尾 俊貴 石尾 隆 新田 章太 小西 俊司 森 康真 松本 健一
雑誌
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.253-254, 2019-08-22

ソフトウェア開発者の育成を目的としたプログラミング研修では,プログラミングスキルの向上が期待される.本研究では,研修の効果を測定する試みとして,あるソフトウェア開発企業の新人研修で収集した 22 名のソースコードを用いて,研修前後でのプログラミングスキルの変化をソフトウェア品質の観点から調査した.その結果,研修前後でソースコード内の複雑度はあまり変化せず,宣言命令数が増加する傾向にあることを確認した.その要因として,研修後は変数を必要になった時点で宣言すると同時に初期化して使用するようにプログラムを記述する傾向が見られた.