著者
神山 剛 久住 憲嗣 稲村 浩 小西 哲平 太田 賢 福田 晃
雑誌
情報処理学会論文誌コンシューマ・デバイス&システム(CDS)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.84-102, 2018-05-22

本論文では,実際のスマートフォンユーザ約700名に対するアンケート調査と約400名の端末ログ収集調査によるデータを用い,アプリケーション使用など実際のスマートフォン利用パターンを導出し,パターンごとにその特徴を示すことで,様々なサービス企画・研究開発に有益なスマートフォン利用モデルを提案する.本モデルは,1日単位のスマートフォン利用を,ユーザ属性やアプリケーション使用傾向などの特徴を定量的に示すものである.クラスタリングによる利用パターン分析の結果,全体的に6つの利用パターンの存在が確認された.また,同一ユーザでも日によって異なる利用パターンが存在するという仮説を検証したところ,例外的なパターンを除くと,90%のユーザの利用パターンはたかだか2つ程度であることが確認された.This paper presents a smartphone usage model that will be useful as ground data for works such as proposals on improving services/technologies related to smartphones. It is based on an actual-use survey involving about 700 smartphone users. We conduct web interviews with users to get their demographic data - age, sex, for example, and gather many kinds of usage traces from their device using our logger application. The model describes 1) daily usage pattern (combinations of application usages) and 2) pattern features - demographics, major application usages and so on. Through a cluster analysis of the usage traces, we find there are six typical daily usage patterns and half the users have multiple patterns that differ with the day.
著者
小西 哲平 神山 剛 川崎 仁嗣 稲村 浩
雑誌
マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.4, pp.249-256, 2012-10-10

Android のバックグラウンドタスクには,その動作特性から実行時間においてアイドル時間が相当の割合を占めているためタスクの重畳実行による消費電力の効率化の余地がある.本研究は消費電力削減と同期干渉による BG タスクの意図しない大域起動同期への課題を指摘し,既存の Android OS のタスク管理機能の改善のためのバックググラウンドタスク実行タイミング制御方式を提案する.