著者
小野塚 佳光 Yoshimitsu Onozuka
出版者
同志社大學經濟學會
雑誌
經濟學論叢 = Keizaigaku-Ronso (The Doshisha University economic review) (ISSN:03873021)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.1-49, 2006-12-20

本稿は、2001年末のアルゼンチン危機を、国際政治経済学の基本命題を意識して、多角的に理解する。通貨危機の重要な条件は、経済学から見て、兌換制と財政赤字であった。しかし危機に至る過程では、さまざまな選択肢や矛盾した要求、社会運動があった。それらを結びつける制度やイデオロギー、指導的役割を担った個人は重要な影響を与えた。アメリカやIMF、国際社会には危機を回避する十分な合意や政治的意志を欠いていた。
著者
小野塚 佳光 オノズカ ヨシミツ Onozuka Yoshimitsu
出版者
同志社大學經濟學會
雑誌
經濟學論叢 (ISSN:03873021)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.467-506, 2012-09-20

研究ノート(Note)震災は,沿岸部の経済や自治体に深刻な影響を与え,地域社会や地方行政府を消滅させた.各地のガバナンスは震災の発現形態にどのような影響を与えたのか.現地の復興にとって,望ましいガバナンスとはどういうものか.中央からの巨額の財政支援とともに,特に,ボランティアやNGO,NPOがガバナンスの革新に与えた影響を,現地調査に基づき考察した.The Great East Japan Earthquake almost destroyed the coastal communities and their local governments in the region. The resulting fiscal support provided by the central government is huge. Based on my field survey, I consider how the forms of governance affected the costs of the earthquake, what governance could be best for the recovery of local communities, and how the volunteers, NGOs, and NPOs might contribute to the innovation of governance.
著者
小野塚 佳光
出版者
京都大學經濟學會
雑誌
經濟論叢 (ISSN:00130273)
巻号頁・発行日
vol.142, no.2-3, pp.200-218, 1988-08