著者
小野嶋 勇介 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎
巻号頁・発行日
vol.111, no.101, pp.41-42, 2011-06-21

人における言語音と図形の視覚的印象間の連想関係は,完全には恣意的ではなく,例えば円唇母音で構成される無意味語は丸みを帯びた図形に,非円唇母音で構成される無意味語はギザギザの図形にマッピングされる.このような効果は他の感覚間でも存在すると考えられるため,本実験では,形,色,動き,音,触覚の5カテゴリ計10項目間の連想関係の偏りを確かめた.その結果,多くの項目間で連想関係の偏りが認められた.また,偏りに共通する何らかの概念が存在する可能性が示唆された.