著者
山口 充洋
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.401-405, 2020 (Released:2020-05-13)
参考文献数
12

ハロゲン結合は、ハロゲン原子と電子供与基との間の静電的相互作用であるが、創薬研究において注目されるようになったのは比較的最近になってからである。ハロゲン結合ポテンシャルは F<Cl<Br<I の順に高くなり、その強度は二要素間の距離および角度に大きく依存する。今後、ハロゲン結合をより有効に用いたドラッグデザインが行われることが期待される。