著者
梅嶋 修 山崎 完一
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.49, pp.309-312, 2006-07-09

新日本石油加工株式会社柏崎工場は明治35(1902)年に操業を開始した製油工場である。ドラム缶塗装場は明治42(1909)年の建築で、渡辺六四郎の施工による煉瓦建造物である。工場所有の資料を調査した結果、「構内建物平面図 原紙」より大正元(1912)年の増築が判明し、「製缶場及容器係控室雪崩止めの図」及び「ドラム缶塗装場照明器具取替工事」より、昭和35(1960)年頃に行われた「製缶場」から「ドラム缶塗装場」への用途変更等が明らかとなった。
著者
梅嶋 修 山崎 完一
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.51, pp.49-52, 2008-07-27

喬柏園(きょうはくえん)新潟県柏崎市西本町に存在する公共施設で、高橋忠平(ちゅうへい)・サワ夫妻による公会堂建設費と建設地(自邸の宅地・建物・庭園)の寄付によって成立したものである。敷地は柏崎の海岸に並列する砂丘列上に3層の石垣を築き建造されたもので、下層には旧柏崎公会堂と庭園、中層には高橋夫妻が離れ座敷として用いた中段の間が現存したが、平成19(2007)年7月16日に発生した新潟県中越沖地震によって被災し、石垣・庭園・中段の間は解体撤去された。