著者
及川 弘 西野 正和 山森 和彦 牧野 昭二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-I, 通信I-情報通信システム・理論 (ISSN:09151877)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.66-74, 1994-01-25
被引用文献数
3

音声スイッチ回路(VS)は,マイクロホンとスピーカを用いて拡声通話を実現する通信機器におけるエコー抑圧やハウリング防止などに広く使用されている.また,最近では,エコーキャンセラの性能を補完する形で,エコーキャンセラと併用して使用されることも多い.加藤らは,このVSをアナログ回路を利用して実現する際の動作特性と設計法について詳しく検討し,音響・側音特性の変化に自動的に適応して切換え損を小さくできる自動損失切換え形VS(ALS)を提案している.しかし,このALSは,アナログ回路のみで構成するため,設計が複雑で,今以上に切換え損を小さくすることは極めて困難である.そこで,本論文では,マイクロプロセッサ(μP)を用い,プログラム制御でALSの機能を実現することで優れた通話性能が得られるプログラム制御形音声スイッチとして(1)全通話帯域に適用するもの(Type A)と,(2)通話帯域を分割し各通話帯域ごとに適用するもの(Type B)とを提案する.
著者
高木 岩生 山森 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎
巻号頁・発行日
vol.95, no.553, pp.41-48, 1996-03-06

インタラクティプテレビ(ITV) では、提示された映像情報に対してユーザが所望とする対象を指定することによりハイパメディア検索等が可能となる。本資料では、ー般ユーザに馴染みのあるリモコンにポインティング機能を搭載し当該リモコンにより映像情報に対する位置の指定を行う方式に関して、操作性を評価するための基本的実験及び実験結果を踏まえた改良方式について報告する。評価実験では、被験者は、 リモコン操作は簡単に慣れると指摘しており、また、大部分の被験者は、動画像に対する操作はリモコンが良い、と指摘していた。しかし、リモコン方式では、手振れがあるので所望とする位置を正確に指定しにくい等の問題もある。そこで、この手振れを補正する機能を追加した改良方式を提案する。