著者
山藤 栄一郎
出版者
長崎大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2019-08-30

日本紅斑熱は、Rickettsia japonicaが原因微生物であり、マダニ以外の媒介生物は知られていない。しかし申請者は、ヤマビル咬傷による日本紅斑熱の発症例に加え、同疾患の13%がヤマビル咬傷後の発症であったことを報告し、ヤマビルを新規の媒介生物の一つと推定している。そこで本研究では、① 千葉県南房総で、ヤマビルの体内からR. japonicaを検出し、② 同地域でヤマビルの吸血被害の実態と、R. japonica抗体保有率との相関を評価し、予防や啓発に役立てることを目標とする。