著者
山野 愛子ジェーン 青木 和子 渡辺 聰子 中根 正子 山下 牧子
出版者
山野美容芸術短期大学
雑誌
山野研究紀要 (ISSN:09196323)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.23-32, 2004-03-31

現在まで、車椅子利用者(チェア・ウォーカー)に向けてキモノが簡単に着られるようにと研究開発し、その成果は美容福祉学会や講演などをとおし障害者をモデルに多くの方々に紹介して来た。「美容福祉」における新たなひとつの手段として、その効果は大変大きかったはずである。しかし、その内容はまだ一部のキモノ(浴衣、振袖、留袖など)に限定されていて、全てに適応できる状態にはなっていない。そこで今回は、可能な範囲を広めるべく「車椅子利用者のための和装婚礼衣装」を考案した。実践可能と判断し、ここで一例を紹介したい。
著者
山野 愛子ジェーン 青木 和子 渡辺 聰子 近藤 正子 山下 牧子
出版者
山野美容芸術短期大学
雑誌
山野研究紀要 (ISSN:09196323)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.1-11, 2006-03-25

高齢や何らかの障害により立位をとることが難しく通常とる姿勢が座位という方にとって、和装は困難・不可能などと思われているが、筆者らは前回の研究(Vol.12)で「車イス利用者のための和装婚礼衣裳」を取り上げ、それまでの留袖、振袖などに加え車イス利用の成人女子の着付けの可能性を広げてきた。そこで、今回は花婿の衣裳にも象徴され男子の礼装の最高位に位置する「紋服」に注目し、僅かな工夫をした上で、その着装を試みたので、ここにご報告させていただく。