- 著者
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佐藤 誠
岡安 二郎
水野 浩之
馬場 茂雄
平山 雅之
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
- 巻号頁・発行日
- vol.2001, no.114, pp.67-74, 2001-11-21
- 参考文献数
- 4
- 被引用文献数
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1
近年、コンポーネントを利用したソフトウェア開発が増加している。コンポーネントを利用したソフト開発では、ソフト開発者にとって、システムの開発がしやすい(利用性が高い)コンポーネントを選択することがポイントとなる。本稿では、ソフト開発を行うコンポーネント利用者の視点から、コンポーネント利用性を評価することを目的とするコンポーネント利用性評価手法を提案する。提案する手法は、?プログラマのコンポーネント利用方法の分析をもとに「コンポーネント選定時の機能把握容易性」「コンポーネント利用時の実装作業容易性」などの副特性から構成される評価モデルを定義し、?ソースコードを持たないブラックボックス・コンポーネントに対して、ソースコード以外から取得できる限られた情報を用いてこれらの副特性を計測するメトリクスを設定するといった特徴を持つ。また、この手法の有効性確認を目的とした適用評価実験を行った結果、コンポーネントの利用性について、提案する手法(定量評価手法)と実際の作業者のコンポーネント利用時の印象(定性評価)はよく一致することが確認できた。これより本稿で提案するコンポーネント利用性評価手法が有効であることが確認できた。Recently, software components have been used widely used in software development. In the component based software engineering, it is especially important to evaluate usability of software components. In this paper, we discuss the usability evaluation method for software components, which is composed of usability evaluation viewpoints and their evaluation metrics. The proposed method has following features; 1) Software component usability evaluation model based on the way of using software components by programmers. 2) The technique that make it possible to evaluate black-box software component by using information except for its source code. From our application experiment, we confirmed the effectiveness of proposed method. That is, with using proposed method, we can evaluate the usability of software components effectively.