著者
湯浅 賢太郎 岡村 加奈 戸田 尚宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.260, pp.25-29, 2006-09-20
参考文献数
7

現在普及しているX線CTは,高電圧で大電流を必要とするX線管球への電力供給や,管球とディテクタを患者の回りで回転させるための機構が必要であるため,装置全体が未だ非常に大きく専用の投影室が必要である.しかし移動が困難な患者のため,病室等へ装置を移動させ撮影を行うために診断装置の小型化,可搬型(ポータブル)化が強く望まれている.本研究では,近年開発されたフラットパネルディテクタ,及び開発中である超小型冷陰極X線管球を利用できると仮定した上で,現在のところ明確な概念のないポータブル(可搬型)CT診断装置の一つの形態を提供し,その形態の制約条件下でどの程度の画像再構成能力があるか検討を行った.